老ポナは同意するようにうなずいた。
僕たちは、売れなかった道具を箱に詰めて、店を立ち去った。
小ポナが、僕のおもちゃ……とか何とかごねていたが無視をした。
帰り道はずいぶん簡単だった。
「あの、ひょっとして、古物屋さんは、実はご近所さんだったとか……」
いくつかの部屋と中庭を抜けると、そこは見知った派手な館の前だった。
「道は一方通行なのよ」ヴァイスさんはため息をつく。「秘密の保持とかいって表からしか入れてもらえないの。それよりも、よかったわね。あなたたち、あの偏屈爺さんに気に入られたようじゃない。いつもだったら交渉してくれるような人じゃないのよ。またきてね、ですって」
たぶんそんなにくねくねしながらいっていないと思うが。
「それで、フラウ。いつ買い物に行こうか?」
僕がそう聞くと、フラウは怖い顔をした。
「アーク、私たちの本当の任務を忘れていない? 私たちは装備をもらいに来たのよ」
こんな時も真面目に任務のことを思い出すのが、フラウらしかった。