第14話 古物商

 老ポナは同意するようにうなずいた。

 僕たちは、売れなかった道具を箱に詰めて、店を立ち去った。
 小ポナが、僕のおもちゃ……とか何とかごねていたが無視をした。

 帰り道はずいぶん簡単だった。

「あの、ひょっとして、古物屋さんは、実はご近所さんだったとか……」

 いくつかの部屋と中庭を抜けると、そこは見知った派手な館の前だった。

「道は一方通行なのよ」ヴァイスさんはため息をつく。「秘密の保持とかいって表からしか入れてもらえないの。それよりも、よかったわね。あなたたち、あの偏屈爺さんに気に入られたようじゃない。いつもだったら交渉してくれるような人じゃないのよ。またきてね、ですって」

 たぶんそんなにくねくねしながらいっていないと思うが。

「それで、フラウ。いつ買い物に行こうか?」

 僕がそう聞くと、フラウは怖い顔をした。

「アーク、私たちの本当の任務を忘れていない? 私たちは装備をもらいに来たのよ」

 こんな時も真面目に任務のことを思い出すのが、フラウらしかった。

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