キングダムカムデリバランス2をやってみた 怨恨

HOME

「マット」と並行して行っていたサブクエスト「怨恨」の回です。

怨恨、というくらいだから、もうドロドロした重い内容でした。それこそ一本の映画ができるくらいの、ドラマ枠だったら前後二回に分けて放映するくらいの内容と分量です。これがメインでなくて、サブイベントです。「マットを探せ」もいろいろな人(羊)に振り回されましたが、こちらも怨念というかなんというか……なんでこんなことに……

1 この時代、人はすぐに行方不明になります。

このクエストの始まりはお世話になった薬草師のボゼナさんのお宅からです。お宅を別件の情報を求めて、訪問した時に依頼されます。

ボゼナさん、お世話になりました。ヘンリー君とハンス君の命の恩人です。

ヘンリー君たちの世話をしてくれたボゼナの娘、パブレナが家に帰ってこないというのです。携帯電話もない時代です。遠出してトロスコウイッツの町に出かけているはずの娘と連絡を取るすべはありません。

心配するボゼナに代わって、ヘンリーが探しに行くというストーリーです。

2 宿での聞き込みは捜査の基本です

まずはトロスコウイッツで目撃情報探しです。

酒場でいろいろな人や衛兵にまで聞き込みをしますが、町の人はたいした情報を持っていません。やはり、ここで役に立つのがこの町一番の情報通のベティさん。宿の女将という職業柄、この町で起きたことは何でも知っています。

人が口を濁すような話もホイホイと話してくれます。村一番の事情通です。宿屋は情報の宝庫ですね。

ベティさんから得た情報は以下とおりです。

・ボゼナがトロスコウイッツの村を追い出されたのは、大地主ヤケシュの妻、ルドミラの死産が原因

・パブレナはイェゼクという酔っ払いに目をつけられていた。

・スラッシュ執行官がヤケシュとのいきさつを知っている。

宿屋のベティさんと並ぶ情報通のスラッシュさんにも話を聞いてみます。この人、村の中をうろうろしていることが多くて、捕まえるのが大変です。

彼から聞き出せたことは、

・ボゼナは妻と子の死に怒ったヤケシュに追い出された。

・樵のローマンとパブレナは付き合っていた

3 村中を駆け回って靴が劣化してしまいそうです

パブレナ失踪にかかわっていそうな人たちに話を聞きに行きます。まずは街道沿いの二人から話を聞きます。

・イェゼク

自宅付近にいることが多いです。パプレナを狙っていたとのこと。もてない男の代表のような男です。

・ヤケシュ

自宅の周りにいることが多いです。祈っていることもあります。時々、酒場で見かけることもあります。

特にヤケシュの話はなぜボゼナが森の中に住んでいるのかという理由がわかります。彼の嘆きは本物で、現代に生きる異教徒としては理解できない思考ではありますが、同情する気持ちが湧いてきました。

そして、最後に樵に話を聞きに行きます。仕立て屋の向こうの家です。ドゥシュコさん、パブレナの恋人ローマンの名前を呼んでさまよっていることもあります。

4 子供は人類の宝です

ここでドゥシュコというローマンの同僚から話を聞くわけですが、これだけは聞きだしておかないといけないと自分が思うポイントはパブレナが妊娠していたことです。

この妊娠というキーワードはこれから出てくる人を説得するのに欠かせなかったと感じました。

このサイドクエストのテーマは出産。強く子供の存在を意識させられる造りになっています。(キングダムカムデリバランス2の中では、子供の存在は意図的に省かれているにもかかわらずです)

日本でもそうですが、子供はとても弱く、死にやすかった。特に出産は母子ともに命を落とす危険のある行為でした。どうしようもない本当に神の領域の話なのですが、それゆえに人の確執を生んでしまう。そんな状況が切々と伝わってきます。

翻って現代の日本。

医療が進んで、設備が充実したために、周産期医療でなくなる人は本当に少なくなりました。

ヤケシュさんの奥さんのような逆子のケースなら、まず間違いなく母子ともに健康に退院できる状況です。ただ、どんなに事前に準備していても不測の事態が起こるのが出産です。母子どちらかが、あるいはともに命を落とされることもあるのだとか。

前に何かで読んだのですが、日本で産科医になる医者の卵が減っているそうです。少子化で患者が減っているのも一因のようですが、産科医になると、一年365日休めないという環境に加え、訴訟のリスクが比較的高いからだとか。

遺族が医療過誤訴訟で莫大な賠償金を請求することが外科や形成外科に並んで多いのだそうです。

喜びが一転悲しみに代わって、誰かの責任にせずにはいられなくなる。ヤケシュさんと同じですね。

時代は変わっても、人の心の動きは変わらないということでしょうか。

途中で、ローマンの家に押し入る必要がありますが、鍵開け技術は必要ないです。ガバガバな裏口が……梯子を上れば中に侵入できます。

5 逢引現場は犯行現場

ドゥシュコさんから話を聞いた後は消えたローマンとパブレナを探す話になります。

ローマンの家の裏手を流れる小川をたどって、秘密のあいびき場所へ。

小川をたどって、この岩のところまでくれば左にまっすぐです。

そこで、何か事件が起こっていたことが分かります。血痕に血の跡・・・・・何かを引きずった跡まで。

惨劇の予感しかしません。この血の跡をたどっていくと……

血の跡をたどると、えぐいものが……

そのあと、近くにいた豚の飼い主に話を聞くと、怪しい容疑者が浮かびます。ヤケシュの使用人、麦わらスラヴォボルです。

早速、問い詰めるとすぐに自白……パブレナが危ない。ヘンリー君は急いで助けに行きます。

雲がかかっていますが、小川の対岸です。地図を見ればまず、迷うことはないかと。

頑張れ、探偵ヘンリー君。(まだこの時にマットはいなかったけれど、いたら展開が変わったのかな?)

6 そして物語の結末

さて、ここから先の展開は人によってまちまちになるみたいです。このシナリオに手を出したことを後悔するような映像もほかの方のサイトで見かけました。こんな終わり方をしたら、そっともう一度やり直す、そんな結末です。

小心者のオカメのたどった道のりは、おそらく一番死人が少ないパターンなのではないかと思います。もしよろしければ、動画をご覧ください。

この物語の先でパブレナが無事に赤ちゃんを産み、その子は男の子でヘンリーと名付けられ、ミニヘンリーの成長によってヤケシュの心が癒される……そして、ヤケシュとボゼナの確執が解けていく、といいな。

そんな優しい未来を願ってしまいます。

関連クエスト
幸運の女神

コメント

error: Content is protected !!