ハッピーデスデイを見てみた

日記

1 こんなご時世だから、明るい映画がいいですね

例の疫病のせいでいろいろと制約がある中、おすすめ映画を見てみました。

ハッピー・デス・デイとその続編のU2です。

一見、この話はホラーです。怪しい大学のマスコットをかぶった殺人鬼に(最初は鬼のように思えます)わけのわからないまま殺されるのです。明かりが不気味に点滅してみたり、半端に暗い空間だったり、殺され方はホラーの定番。くるぞ、来るぞ、来たー――というあれです。

女の子も女子大生、ちょっとすごい性格をしていますが若くてかわいい女の子です。だいぶ不良によっていますけれど。犠牲者としては定番の金髪美女です。

もう、マスク、美女、殺人者とホラー要素満載のつくりなのですけれど、これは実はSFコメディだったりします。特に2のほうは完全にSFです。殺され方はホラーなんですけれどね。特に序盤は……

2 馬鹿映画のように見えて、ち密な計算で作られている作品

ちらりとあらすじを書いてみるとこんな感じです。誕生日を迎えた女子大生はツリーはサクヤのどんちゃん騒ぎのせいで見も知らぬ男子学生カーターの部屋で目を覚ます。そのまま、いつものように傍若無人にふるまいあまつさえ父親とのディナーの約束も忘れてしまったツリーは友達に呼ばれたパーティーに行く途中で謎の男に殺される。そして、目を覚ますとまた、カーターの部屋にいた……

こうして、殺されるたびにぐるぐると同じ一日を繰り返すのです。

2のほうは1の終わった後、再びループに巻き込まれたツリーの話です。最初、違う主人公かと思いきや、やはり巻き込まれるのはツリーちゃん。でも、前のループとはずいぶん様子が違っていて……という話。

どちらもハッピーエンドなので、安心してホラー風味を楽しめます。いいですよね。こういう話の中には終わり方がなんとも言えない気分にさせられるものが多いので、すっきりさっぱり笑っていい気分になれるというのはうれしいです。やはり、ハッピーエンド至上主義ですね。

3 キャラクターが魅力的

この話がホラーにならないのは主人公が、とてもたくましいから。ちょっと素行不良の女の子なのですけれど、殺されても殺されてもあっけらかんとしています。いや、もちろん、殺されるのは嫌がるのですけれど、とても前向きに殺されるのです。犯人かどうかを確認しながら、死んで犯人を確認するという……そのあたりが軽くて楽しくなってきます。

どちらかというと死ねば死ぬほどトラウマをためていくタイプの作品が多いだけに、この明るさは貴重です。

その一方でほろりと来るエピソードも多数。理系男子で全然好みではなかったカーターに心惹かれていく様子とか、両親とのかかわりあいとか。特に、どう見てもSF風味が強くなる2のほうはほっこりとするいいエピソードがたくさんです。主人公はとても前向きなのですが、ちゃんとツボにはまる悩みを抱えていて応援したくなります。

周りのキャラクターたちもなかなかに個性的です。寮生という設定ですが、みんなどの部屋も個性的。通りすがりの人たちも個性的。これだけ雑多な人がいるのですね。実験には巻き込まれたくはありませんが、ちょっと参加してみたいようなそんな感じです。アメリカの大学というのはこんなに楽しそうなところなのでしょうか。

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