1 やっとエンディングまでたどり着きました
デスストランディング、最後まで行きました。やっと、やっとです。新作として発売されてから、放置してみたり、なかなか進まなかったり。けしてやり込んだわけではありません。国道もまだ全線開通していないし、まだカイラル通信がつながっていない地域があります。星5になっていないフレッパーだらけです。
もう、いつまでも荷物を運んでいても一向に話が進まないので、さっさとエンディングを迎えていくことをしました。
まだまだ章立てがあるように思っていたのですが、ひとつずつの章はとても短いものでした。でも、イベントてんこ盛りで歩く場所や距離が鬼畜です。それから、ムービーが長いです。長いなどというものではありません。少しくらい移動できてもないだろうという長さです。最後は映画だと思ったほうがいいかもしれません。あと少しで終わると思って、夜更かししてしまったよ、ママン。
2 エンディングまで見ての感想
ストーリーですが、いい話でした。
エンディングを見て感じたのは、これは「ナウシカ」に似ているなということでした。キャラクターは全然違います。(親父と美少女)世界観も違います。(砂漠と森)でも、底辺にある滅びに対する考え方が似ているかなと。
どちらも人類絶滅の瀬戸際にある世界で、絶滅を避けようと人々があがく物語であるという点。それから、最後に人という種がいずれ消えるという社会を生きる覚悟のもとに生きるという点。
いろいろなディストピア物を見てきましたけれど、滅びの運命を受け入れて生きるという結末になる作品はあまりなかったような気がします。
アメリカ映画は大体みんな滅びと戦うよね。戦うけれど、みんな滅びちゃうとか。
これって日本に昔からある諸常無常とか、そういう価値観に実は影響されているような気がするのです。我々は滅びの中で生きているという考えですよね。
アメリカをつなぐという実にアメリカンなゲームであるけれど、根はものすごく日本的なゲームという気がします。
精神科医の名越先生のデスストランディング一部実況映像を見てしまったせいでしょうか、すべてが仏教と結びついてしまって仕方がありません。
ビーチってどう見ても三途の川のイメージだし、死者が帰ってくるのは日本人としては珍しくはないし(お盆のこと)、BTはただの地縛霊だろ、といった具合です。ということは、DOOMSは霊能力者か。クジラとクラゲとライオン型はちょっとわかりませんけれど、きれいだから追求しません。
3 つながるということ
「つながる」ということがモチーフとして何度もでてきているところなのですけれど。前半はどちらかというとつながることの俗にいう正の部分が、後半にはつながることによっておこる負の部分が、描かれていたような気がします。実は、アメリカをつなぐことが、死の世界とつながることであり、破滅へとつながっている、そんなつながりです。
この前ちらりと書いた「つながる」ことの負の話がやはり出てきたなと思いました。本当は「つながる」こと自体に正も負もなく、勝手なこちらの感覚でいいとか悪いとか決めているわけなのですけれど。でもねぇ、やはり、生きるほうを正、死ぬほうを負と刷り込まれていますよねぇ。
正と負といえば裏テーマとして「絶つ」ということもありそう。たとえば、ママーが自分の子供との絆を切り離すことによって、妹とつながる。
主人公のサムにしても、最初はアメリという絶対的な存在だけに結びついていた。だから、アメリのためにアメリカをつなぎ始めるわけです。けれど、つないでいくことで自分がほかの人たちとつながっていって、結局アメリではなくほかの人とのつながりを選んで人の世界に戻ってくる。
新しい関係を作るために古い関係は形を変えることになる。変わったり、絶ったりすることは、普通だったらあまりいい感じはしないけれど、「つながる」ために「絶つ」必要があったりする。絶滅と生命の進化の関係もそうですよね。相対するものがどちらも必要という矛盾を取り込んでいたりして、面白かったです。
これから、きっとサムたちはもっといろいろな世界(メキシコとかカナダとか。日本に来るのは大変そうだ)をつないでいくのでしょう。宇宙の話も出ていたから、遠い未来には宇宙に旅立っていくことになるのかもしれません。その時はもう今の人類ではなくなっているのだろうな。そういう形で緩やかに絶滅していくのでしょう。人という種は。
4 国道の復旧は必要だろうか? 目指せ、カイラル通信全通
しかし、まだ歩き足りない。国道をつなげたいし、すべてをカイラル通信でつないで、ジッパーで超高速移動できるようにするんだ。しかし、それをやっていたら新しいゲームができない。他のことができなくなってしまいます。
配達、配達、配達をするんだ。
すでにこの世界のサムは配達依存症にかかっているようです。
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